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ぼくの観察日記

思ったことを書いたりします。

『けものフレンズ』の流行の理由をまとめておきたい。




 

けものフレンズが最終回を迎え、多くのファンの間で話題となっている。Twitterでは連日感想ツイートに溢れ、けものフレンズ・フィーバーもピークのようだ。他に類を見ないほどの流行が起こり、この作品はかつて無いほどの数のアニメファンを巻き込んでいった。視聴者の数が多すぎるあまり、一見過大評価されているとの声もあるが(全くそのとおりだが)、流行ものほどそう見えてしまう傾向があるので仕方がないことだろう。

 

さて、この記事ではそんな『けものフレンズ』についての記述(というかただの私の感想だが)を書いていきたい。

 

はじめに言っておきたいのは、けものフレンズはどちらかというと日常系アニメ寄りの作品であるという事だ。もちろん、どこらへんが日常なのか意味不明かもしれない。しかしながら、1話から最終話までを一度観た人ならわかると思うが、これは起承転結が組み込まれた日常系風アニメと言わざるを得ない。就いては、この記事では『けものフレンズ』は日常系風のアニメ作品として記述させて欲しい。

 

 

究極的に低い知能レベルによる視聴者への大胆なアプローチ

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これに関しては、日常系アニメによく見られる設定だと思う。つまり各登場人物の知能レベルを低くく、むしろ幼い思考能力にしておく事で視聴者に対しての緊張感を出来るだけ無くして作品を組み立てていくものだ。 代表的な例では、『きんいろモザイク』『ゆゆ式』などもそうである。というか普及しまくっているので例を挙げなくても分かってもらえると思う。

 

さて、けものフレンズ特有の要素といえば何であろうか。そう、"けもの"である。登場人物はカバンちゃんを除き、全員が”けもの”なのだ。人間ではなくけもののフレンズなのだ。これまでの日常系といえば制服を着た人間だったりしたわけであるが、当作品は人間以下のキャラが殆どである。ここが重要だ。

 

人間以下の登場人物(人物?)を集めることで何が演出されるのか。先ほど言った知能レベルについての話に戻ろう。これまでの典型的な日常系作品では、当然ながらキャラは全員人間であった。よって、人間というだけである一定以上の知能が保証されてきた。しかしながら、当作品はキャラの殆どが人間以下だ。これによって演出されるのは、”人間以下(むしろ未満)の知能レベル”だ。これはある意味、日常系ファンにとっては正しく究極であると言える。

 

そして、何より忘れてはならないのが、「すごーい」「〇〇が得意なフレンズなんだね!」と言った褒めるワードの強調だ。ただ、キャラを馬鹿に仕立てるだけではなく、他人を褒めると言った要素、あるいは肯定という我々の欲求に迫る仕組みを組み込むことで、上手く視聴者の心を掴んでいった。

 

 

考察の余地、あるいはタブーを決して犯さない丁寧な脚本

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話数を重ねる毎に考察ツイートが増えていき、話題が話題を呼ぶ形で作品が知れ渡っていったのもキッカケの1つと言えるかもしれない。確かに、考察の余地というものはちゃんと残しつつ展開されていった。更に言えば、伏線のようなものがあらゆる場面で散りばめられ、クライマックスではものの見事にそれらを回収していったという印象もある。尖りもなく、丁寧な展開だったと断言できるだろう。

 

具体的な事を言えば、1話の演出や構成が全体の構成とピッタリ重なるように仕組まれていたり、カバンちゃんが学習していった出来事をきちんとオチまで引っ張っていたり(これがゲーム的で良いと思った。)、とにかくストーリー構成が分かりやすく丁寧だった。

 

あるいは、日常系としてのタブーをキッチリ守りきったというのも評価される要素になるかもしれない。そのタブーとは、『誰かが死ぬ』という事だ。11話放送後の地獄のような雰囲気(あるいは殆ど予測できている人もいたが)、そしてあの最終回。結局、みんなが幸せになるというエンド以外はありえななかったというワケだ。

 

 

ふたばちゃんねる という起爆剤

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語録の流行の発端となったのが、ふたばちゃんねるでのあるスレッドだ。

語彙力がなくなったふたば民たちの書き込みが話題となり、ツイッター・まとめブログなどでバズっていった。少なくともツイッターでは、これによって視聴を始める人が増えていった。2月6日辺りでの出来事だ。

 

流行もの(トレンド)を追いかける事に関して、ツイッターというのはこれ以上無いくらい便利なツールだ。逆に言えば、ツイッターユーザーというだけで流行ものに巻き込まれてしまう。そして今回、けものフレンズが大きなトレンドの1つとして凄い勢いで駆け抜けていった。

 

 

 

まとめ

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レベルの高いことは一切せず、とにかく分かりやすいアニメ作りがなされていた。どんな子供が観たとしても理解できるような、子供向けアニメとしては丁寧すぎる程だ。しかしながら、大胆すぎるキャラ設定に戸惑ったり、丁寧すぎる第1話ではあまりの展開の山の無さに苦痛さえも感じたという人がいたりと、当初での評価はあまりいいものでは無かった。そんな中、サーバルちゃんの語録が独り歩きしていったお陰で世界観というものが「そういうものだから」という感じで受け入れられていった。あるいはそれがクセとなり、ハマっていった人もいるだろう。

 

とは言え、ここまでの規模にまで発展するとは誰が想像しただろうか。これを特異的と感じる人も少なくない。今度、どのように業界に影響を与えていくのかが注目されている。